とにかく重要!ビザ・居住許可について-その2

ビザ・居住許可書

長期滞在ビザ(Larga duración)

スペインで90日以上滞在し、生活、仕事、学習、または研究を希望する場合
長期ビザの申請が必要です。これは一般的にD型ビザとして知られています。

この長期ビザは、居住許可証を取得する前のステップです。
つまり、外国人がスペインに入国できるようになる文書であり
スペインの領事館が出身国で居住許可の申請を承認した後に入手できます。
(したがって、ほとんどの場合、出身国から申請されます)

このビザを使用してスペインの国境を越え、最終的に指紋を提出し
居住許可カードを受け取ることができます。

ただし、さまざまな種類の長期ビザがあります。

それぞれの要件が大きく異なるため
移住者が国内での計画や特定の状況に応じて
異なるビザを選択することになります。

日本人の皆さんに興味のあるビザを見ていきましょう。

観光ビザ(または短期滞在ビザ)

こちらは長期ビザには入らない『短期滞在ビザ』ですが
皆さんが気づかないうちに一番利用しているビザなので
ここで説明させていただきます。

このビザは、『短期滞在ビザ』または『シェンゲン短期滞在ビザ』
とも言われています。これはC型ビザとして知られています。

1回の滞在が90日未満の期間でスペインを訪れる場合に
常に申請する必要があるビザです。
バルセロナやマドリッドで1週間滞在するか
家族を訪れるために2か月間滞在する場合でも必要となります。
そして、飛行機が着陸した際には、空港の出国審査で求められる文書です。

ただし、日本国籍保持者は
スペイン(および一般的には欧州連合全体)では
国民の出入りを容易にするために
物理的な文書(ビザ)を申請する必要はありません。

では、このシェンゲン観光ビザで何ができるのでしょうか?

この観光ビザでは、滞在中(90日以内)スペインに滞在することができますが
仕事や経済活動はできません。ただし、3か月未満の期間であれば
3か月未満の期間のコースの受講や
非労働型のインターンシップなどが可能です。

さらに、見本市への参加や、顧客との面談など
一時的なビジネス活動や親戚の訪問
治療、3か月未満のボランティア活動も許可されています。

ただし、これらの3か月が終了すると、シェンゲン地域を出国するか、
通常の居住許可を申請する必要があります。

 
シェンゲン国境規則には「あらゆる180日間における最長90日」という滞在日数のルールがあります。一度スペインに90日間滞在すると、その後90日間は、シェンゲン地域には入国できません。

学生ビザ

    • 大学の学位、修士課程、または言語コースを履修するために
      外国人は学生ビザを申請する必要があります。
      ただし、必ずしもその必要があるわけではありません。

      【以下の場合は、学生ビザの申請が免除
    • 学業が3ヶ月未満で、観光ビザの要件が満たされている
    • 学業期間が3ヶ月〜6ヶ月→短期学習用のビザを取得
      【以下の場合は、長期学生ビザの申請が必要
    • 学業期間が6ヶ月以上にの場合(この場合、外国人はTIEを取得する義務があります)
2023年新たに学生許可書でできることが増えました!
  • 今まで必要だった雇用先からの就労許可申請無しに、学生ビザを利用して直接働くことができる可能性
  • 週に最大30時間まで労働可能(20時間からの増加)
    ただし学業と関連した職種のみ
  • 学業終了後に、学業の期間に関係なく居住許可書への切替可能
    (以前は3年後に切替可)
 
 
   

【みなさんが誤解している☝️ポイント!】

1.雇用主も知らないことが多いのですが、実は学生滞在書で働けるのは、就学証明書に記載されている事項に関連した職種のみ!例えば、スペイン語の語学学校の就学証明で、レストランで働くのは違法行為です。

2.学業期間就労後の居住許可書への切り替えは、「雇用主が見つかり、雇用契約書を締結する」必要があります。そうでない場合は、個人事業主になる必要がありますが、個人事業主でいることはかなりハードルが高いです。

労働ビザ

スペインで合法的に働くには、労働ビザを申請する必要があります。
労働ビザには2種類があります。

  1. Cuenta ajena:スペインの企業や雇用主に雇われる場合
  2. Cuenta propia: 個人事業主になる場合

雇用される場合は、まずは就職先が決まり、その企業が「この人を雇いたい」と言う申請をして、初めて就労ビザがおり、そのビザを持ってスペインに入国し、終了許可書に切り替えることになります。
個人事業主としてビザを取るには、事業計画書の提出をしなくてはならないので
スペイン語ができない場合、かなり難しくなります。
 
   

【☝️ポイント!】

スペインは常に雇用率の低い国です。
なので、まずはスペインに合法に居住している人に仕事を割り当てたいと言うのが
国の考えです。そのため、日本から就労ビザを申請して、許可が下りるには、「どうしてもこの人でなければならない」という職業でなければ、なかなか難しいのが現状です。

家族帯同ビザ(Regimen general o comunitario)

【Regimen general 】
スペインに合法的に滞在している外国人が
自身の家族を一緒に連れて来たい場合
当人がスペインに合法的に1年以上滞在、さらに呼び寄せる家族を経済的に
支えられるだけの証明ができた場合、家族を呼び寄せることができます。
呼び寄せることが可能なのは、 配偶者、18歳未満の子供、
および65歳以上の親となります。

【Regimen comunitario】
また、EU内の国籍を持つ者と結婚し、EU国籍保持者が
スペインに居住している場合は、さらに簡単な手続きで
スペインの居住許可書を手に入れることが可能です。
この場合、初回は配偶者の居住許可年数の残数分の許可がおり
その後は、5年、10年とスペイン人配偶者を持つ方と
同じ条件となります。

投資家ビザ

近年非常に人気のあるビザであり、
このビザを取得することでスペインでの居住や労働が可能となり
同時に家族を連れてくることもできます。
それがこの「投資家ビザ」(またはゴールデンビザ)です。

取得要件は非常に単純で、スペインにおいて
不動産に投資する外国人に付与される居住権です。
また、企業の株式や債券に投資する場合も
このビザを申請することが可能です。

この手続きを行うための最低投資額は500,000€で
利点の一つとして、スペインから直接ビザを申請できると言うことがあります。

   

【☝️ポイント!】

1.不動産を購入する場合、一つの物件である必要はなく、いくつかの物件を購入して、その合計が500,000€であれば、このビザの対象となります。

2.今、スペインは賃貸契約が非常に難しくなっています。賃貸目的で購入して、日本人限定で貸し出すのも有効な投資法です!

デジタルノマドビザ

2023年、スペインでリモートワークを行いたい非EU外国人は
3年間の居住許可を申請することができるようになりました。
これは起業家法に基づく許可で、申請から許可までも非常に迅速で
税制上でも、収入に対して固定の24%のみを支払うという大きな特典もあります。

デジタルノマドビザについての詳しい説明は
こちらをご覧ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました