2023年待望のデジタルノマドビザ開始!

スペイン移住

多くのデジタルノマドと起業家が何年も待ち望んでいたビザが
ついに2023年に始まりました!

新しいデジタルノマド向けのビザがBOE(スペイン官報)に公表され
有効になりました。そして、スペインからリモートで働きたい外国人は
この新しい居住許可の申請を開始できるようになりました。

ここでは、この新しいビザのすべての要件、税制上のメリット
また、申請前に知っておくべき法的アドバイスなどを記載していこうと思います。

デジタルノマドビザのあゆみ

2013年、スペイン政府は起業家法を制定し
外国の才能と投資を国内に呼び込むことを目指しました。
この法律には、起業家向けのビザや投資家向けのビザなど
さまざまな種類の居住許可が導入されました。

しかし、この法律だけでは不十分であると考えられ
スタートアップ、才能、イノベーションに焦点を当てた新しい法律が
制定されました。これが「スタートアップ法」です。

この法律の目標は、スペインを起業家、投資家、資格のある労働者が
引き寄せられる国の一つにすること。これにより、スペインは
働く人々にとって理想的な生活条件を提供する国として
特にリモートワーカーにとって魅力的な国となりました。

スペインにおけるデジタルノマドビザとは?

デジタルノマド向けのビザは、最長5年間延長できる居住許可であり
非EU市民(EU外からの市民)が、スペインでリモートワークを行いながら
生活することを可能にするものです。

【デジタルノマド居住許可の大きな利点】
1.スペインに観光ビザで入国後、直接3年の居住許可を取得できる
2.  他の国の領事館から1年のビザを取得し、スペインに入国した後で
3年の居住許可書に変更できる
3.  3年後、さらに2年の延長申請が可能で
その後、長期在留許可書への書き換えが可能
4.  十分な収入があり、金銭的スポンサーとして認められた場合
家族と共に移住することができる
5.  申請後、許可の審査が20日以内に迅速に行われ
20日以内に回答がない場合審査は、承認されたものと見なされる
6.  この居住許可のカードを使用してEU全域を自由に移動することができる

もしも、EUパスポートを所持している場合は
最大6か月間まで、スペインでリモートワークが可能です。
さらに滞在を延長する場合は、住民としてのNIEを取得する必要があります。

デジタルノマド向けの居住許可の要件

ここまで読むと、なんて素晴らしいビザ!と思いますよね?
しかしながら、このビザを取得するには、2種類の要件があります。

まず一つ目
『スペイン外の国の企業の社員で
スペインでのリモートワークを許可されている場合』
・あなたが働いている企業はスペイン外に位置している必要があります
・3か月前までにあなたがその企業で働いてことを証明する必要
・その企業が1年以上機能していることが不可欠です。

二つ目
『世界中にクライアントがいるか
オンライン活動からの収入源がスペイン外にある自営業者』
・3か月前までにクライアントに対して
独立したプロとしての関係があったことを証明
・同じ企業との契約期間が、最低でも1年以上であること
・少なくとも1つ以上の企業(スペイン外の企業でなければならない)
と契約している必要があり、契約条件にリモートで働く可能性が
指定されてなければならない

『共通要件』
・年収30,240€(月額2,520€相当)以上であること
・関連する仕事での3年の経験を証明、または
認定された大学、専門学校、またはビジネススクールの
学士または修士の資格を取得
・無犯罪証明書の提出(要過去5年間の全ての滞在先)
・申請料89,96€(2023年現在)
・スペイン全土で利用可能な私立保険の契約

利点はあるけれど、申請までの道のりは
なかなか厳しそう・・・

デジタルノマド向けのビザの税制上のメリット

デジタルノマドビザの更なるメリットは税制上の特典です。
税金が非常に高いスペインにおいて
デジタルノマドビザの保持者が税金を節約できる
特別な税制システムが設定されています。

基本的に、外国の企業のテレワーカーである限り
過去5年間スペインに滞在していない場合、収入に対して
24%の固定税率を支払うことになります。

税務上の非居住者として認められるには
居住許可を取得してから6か月以内に
スペイン国税庁に申請する必要があります。

これにより、最大600,000€までの収入に対して
24%の税金のみを支払うこととなります。
また、資産税を支払う必要がなく、情報申告を行う必要もありません。

最後に、デジタルノマドビザの保持者は、
初年度と2年目の非居住者所得税の支払い延長を
申請することができます(利息は発生しません)。

この税制上の優遇措置は、デジタルノマドとしての居住を維持する限り
最大5年間適応されますが、その後は一般の税制に移行します。

税金に関しては、スペイン語での対応になります。
問題回避のためにも、会計士と契約することをお勧めします。
魁では、会計士のご紹介も承っております。

デジタルノマドビザでスペインで働くことは可能?

これまでに、デジタルノマド居住許可は
外国人がスペイン外の企業と、スペインから
リモートでで働くことを可能にするものとお伝えしてきました。

では、この許可書でスペインの企業やクライアントと
働くことは可能なのでしょうか?

答えは「はい」ですが、以下のように制約があります。

1.  ビザ申請時に申請した企業との雇用契約、または契約の維持
2.  スペインの企業やクライアントから得る収入が
総収入の20%を超えないこと

デジタルノマドビザの申請方法

既にご紹介した事と重複しますが
このビザを申請するには、2つの選択肢があります。
いずれもUGE(Unidad de Grandes Empresas y
Colectivos Estratégicos)に対して申請を行います。

1. 日本国内からデジタルノマドビザを申請する
日本国内でビザを取得し、1年間の居住許可を持って
スペインに入国。その後に居住権に変更。以降、2の行程を行う。
2. スペインに観光ビザで入国後、直接申請する
3年間の許可書を取得することができ、その後更に2年間更新可能
最終的には永住権の取得が可能。

このビザは「ファストトラック」または迅速な申請が可能で
わずか20日で承認されます。

 

 

 

承認を受けると、予約を取って警察署に行き、指紋を登録し、居住証明カードを入手する必要があります。全てスペイン語での手続きになるので、スペイン語ができないとかなりハードルが高いです。困った時は、魁にご相談ください。

 

 

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